現代アートの見方 画廊のコラム

現代アートの見方

昨今「アートワールド」という言葉を耳にします。

アートワールドとは、アートを価値づけていくための共同体を意味し、美術館や批評家、ギャラリー(画廊)やコレクターなどから構成される緩やかな集合体というイメージです(ベッカー2016)。 アーティストから生み出された作品は、「アートワールド」というしくみのなかで、これまでのアートの歴史(美術史)を参照しながら鑑賞されたり議論されたりすることで、さまざまな意味や解釈が組み込まれていき、価値化されていきます。(電通美術回路編「アート・イン・ビジネス」より)

現代アート参考画像_百瀬寿

現代アート参考画像_百瀬寿

この「アートワールド」というしくみが日々より価値あるものに形成されていくために、弊社のようなギャラリーも更に役立つ情報や見解を積極的に発信しなければなりませんし、ホームページやブログもその一環として作成されなければならないと考えています。

現代アートはテーマ(何を描くか)、表現方法、材料等すべての面において自由度が高くある意味何でもありのアートですので、そのことが逆に現代アートは分かり難いという印象を与えてしまっているかも知れません。

現代アート参考画像_坪田政彦

現代アート参考画像_坪田政彦

以下に「現代アートの見方」について、弊社の見解を申し述べます。

大まかに申しますと、アートの鑑賞には対象となるアートに対して“感じる”という側面と“考える”という側面の二つがあると思います。

考える現代アート

社会や政治に対する制作者の批評精神や問題提起から生まれたようなコンセプト重視の作品の場合には、作家の制作意図、目的、コンセプトをカタログ等の資料で十分に理解した上で作品を観る必要があると思います。

また、アメリカのアート市場で特に重要視されている“コンテキスト(文脈)”に即して制作された作品の場合には、アメリカ抽象表現主義以降の美術史の流れのどの辺りに位置する作品で、どのようなコンセプトの基に制作されたものなのかを前もって学んでおく必要があるように思います。

以上のような現代アートの場合は“考える”という側面がより必要になってくると思います。

現代アート参考画像_中澤愼一

現代アート参考画像_中澤愼一

感じる現代アート

一方、日本人は安土桃山や江戸時代に狩野派、俵屋宗達、尾形光琳等の絵師たちによって描かれた数々の障壁画にも見られるように、『アートの本質は美しいことにある』という考え方が伝統的にあって、鑑賞者は“感じる”という側面をより大切に受け継いできたように思います。

弊社(ギャラリーファインアート)は1972年創業時は日本画や洋画を主に取り扱ってきましたが、一貫して作品選びの基準を “美しさ”と“芸術性”に置き、お客様には“考える”よりも“感じる”ことの大切さを訴えて参りました。

1995年頃、取扱作品の傾向を主に現代アート(特に抽象作品)にシフトさせた後も作品選びの基準が“美しさ”と“芸術性”にあることは変わっていません。 抽象画は分かり難いと思う方もおられるかも知れませんが決してそんなことはなく、むしろ色と形だけの意味のない抽象作品にこそその美しさが際立つように思っております。

現代アート参考画像_坪田昌之

現代アート参考画像_坪田昌之

弊社の作品は、モダンな空間づくりに役立つアートとしてホテル、病院、老人ホーム、マンション、オフィス(企業)、そしてご家庭と数多くのところでご採用頂いております。

いつもお客様に申し上げることは、「作品の意味を理解しようと考えないで、ただ作品の美しさを感じてください。」ということです。

現代アート参考画像_荻野丹雪

現代アート参考画像_荻野丹雪

アートの美しさが感じられないという方も、数多くの作品をご覧頂くうちに鑑賞力も高まってくるものだと思います。 たくさんのアートを目で見る、目以外の五感で感じる、心で感じる、そして心の最も深い部分の更にその先の言葉のない気づきの領域で感じる習慣がついてきた時、すべてのアートがそうだという訳ではありませんしまた毎回という訳ではないかも知れませんが、言葉では表せない至福の感情が湧きあがってくることがあります。

お好きなアートをお部屋にお飾りになることで、アートがゆっくりと日常に溶け込んでいっている、という体験をぜひお持ち頂ければと願っております。

現代アート参考画像_渡辺信子

現代アート参考画像_渡辺信子

ギャラリーファインアートのホームページには2300点以上の現代アート作品を掲載中です。

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投稿日:2020.01.10