このページはモダンな現代アート(絵画・版画・レリーフ・書・オブジェ・彫刻など)をリビング、玄関、書斎、またオフィスの会議室、応接室、マンションエントランス、病院、ホテルなどに納入した事例や、現代アートとは、抽象画とは、 アートの飾り方など、アート購入に役立つ情報をブログ形式でご紹介しています。

アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点

「コロナウイルスの時代に思うこと」~林孝彦~

「私たちは、私たちの存在、生活様式から忌むべき敵を切り離すことができない今を生きています。」

大震災、原発事故、パンデミック・・・
無力な私の仕事、無力な私の作品と問い返し、ただただ打ちひしがれる日々。

落ち込んだ日々の中でも、体と気持ちを高揚させ、勇気や元気を人々に与えてくれる暖かい食べ物、暖かい部屋、暖かなお風呂はきっと、つらい体に染み渡る。

そして、うつむいて悲しみに打ちのめされていようとも、音楽や語りや笑いを届けてくれる芸能たちもつらい心に徐々に染み渡る。そんな力持ちはすばらしいものだ。

私は今、ここで何と向き合っているんだろう?
私は、ここで何をしたいんだろう?

何かを成し遂げる目的を持つのではなく、何も強(し)いないものとしてありたい。

そう願うだけ。

力持ちたちによって形作られた社会の拡大の中で、なおざりなもの、個々の小さな願う側にあるもの。

ぽつんと誰とでも向き合える小さな鏡として。一人になって向き合って、作者の創作のたったひとりの模索の中でたどり着いた先にある安らぎとして。
そっとそこにあり、ともに寄り添うだけのもの。語らいは、見る人から問いかけられて初めてつながっていくもの。
それぞれに、ぽつんと向き合ったときに、そこにある。私の作品には神もヒーローも登場しないが、誰かに悪の汚名を着せない。
だれにも、なにもしてあげられないかもしれないが、決して何も取りあげない。賞賛も嫌悪も、どちらも無用。
一人のたわいのないのない行為の集積としてそこにある。それでも、無意味なんかじゃあないと信じている。そういう存在の証であってほしいと願う。

2020年4月22日
林孝彦

■林孝彦の作品ページはこちら

林孝彦 ミクストメディア作品

林孝彦 ミクストメディア作品