「コロナウイルスの時代に思うこと」~白駒一樹~ 画廊のコラム

「コロナウイルスの時代に思うこと」~白駒一樹~

「武漢」という地名を初めて聞いたのは1年半ほど前でしょうか。
武漢に新しく建設される老人ホームのアートワークに私の作品をご提案いただけるというお話ががあり、調べてみると地方都市とはいえ人口1000万以上の大都市、老人ホームといっても富裕層向けのホテルのような老人施設ということでした。

富裕層も多い地域なのでしょうか。
中国の工事関係はだいたい1年ぐらい遅れるのが常で、アート関連はその最期の方でやっと動き出すようなものらしく、結局その後話が止まったままになっていたのですが、今年に入り,今度は全く違う意味で「武漢」の名が世界中に知れ渡ったのは周知の通りです。

緊急事態宣言が出された日、まずは、しばらく使っていなかった全てのプランターを引っ張り出しました。
自給できる野菜を多くすれば何とかなる!??
感染症専門医も野菜を多くとることを薦めています。
毎日野菜を自給できれば買い物の回数は随分減らせるものです。
アメリカでも種子会社に注文が殺到し「正気のさたではない」売り上げなのだとか。
今現在、スナップエンドウ、パセリ、サラダ菜など毎日自給できていたのですが、丁度今は夏野菜の種まきの時期、インゲン、カボチャ、バジル、キュウリ、ズッキーニ、オクラ,ゴーヤ、シシトウなどの種を買いそろえ種まきを済ませました。
他にはうちの回りの空き地に自生しているノビル、アシタバ、三つ葉など、いつもは放任にしているところも回りの雑草を取り除き、すこしでも収量を増やせるようにしました。
毎日ボール一杯の収穫野菜を見ていると、しばしコロナのことも忘れ、それだけで気持ちが満たされます。
世界大戦時も、アメリカでは野菜を育てる庭のことをビクトリーガーデンといって
建物の屋上や避難所、空き地、裏庭などあらゆる場所で野菜を育てることを推奨し食料自給を支えたそうです。
今、家にいて聴こえてくるのは、ウグイスの鳴き声や海岸の波音ぐらいの静かな日々。
ニュースをみなければ,本当に穏やかなゴールデンウイークなのですが、まだまだ自粛は続けなければならないのでしょう。

100年前、グスタフ・クリムトも死に追いやられたスペイン風邪、流行の際も3回感染の波があり、第2波の方が致死率が高かったそうです。
東日本大震災時、第2波の方が第1波より高い場所があったように、まだまだこれからウイルスも変容し、さらなる高波が来ると思っていた方が良いでのでしょう・・・にわか知識です。

私の生活はというと、もともとがほとんど巣ごもり、外出自粛?のような生活なので、
手洗いを良くする、買い物時にはマスクをつけるぐらいのことで、ほとんど生活は変りありません。
巣ごもりで作品作り出来るというのは、むしろ好機なのかもしれせん。
STAY HOMEと言われていますが、STAY HOME出来ない医療従事者、物流を支える方々に感謝しつつこの時を過ごしていきたいと思います。

2020年5月1日 白駒一樹

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白駒一樹氏のアトリエで元気に育つ家庭菜園

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白駒一樹 モノプリント版画 「双」

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投稿日:2020.05.01