画廊のコラム

アートワーク

アートワークと呼ばれている仕事があります。これはあまり耳慣れない言葉ですが建築空間に最適なアートをその建築のコンセプトや利用目的に合わせてプランニング、提案、受注、納品・取付けするまでの一連の仕事のことを指します。 アートが、おおむね単品で販売されるのに対してアートワークは複数のアート(時には数百点に及ぶ場合もあります)を手がけます。
以下にアートワークのことをもう少し詳しく4W1Hふうに説明してまいります。

とくだあきら

とくだあきら

WHY(何故アートを飾るのか?)
最近は、インテリアの一つとしてよりももっと直接的なビジネス効果を狙って絵を飾る企業がふえてきました。 会社の手持ち作品を適当に飾るとか担当者の好みでアートを選ぶとかいった考え方ではなく最適なアートを採用することによりアートの持つメリットをより効果的に活用しようということです。
アートの持つメリット(効用)として、一つには顧客貢献としての側面があります。顧客がアートを見て精神的な快感と満足感を得ることに貢献するという側面です。 もう一つは企業における“差異化”という側面です。美しくセンスのあるアートを設置している企業に対して「さすがにこの会社は飾ってあるアートからしてセンスが違う」と顧客に感じてもらうことにより 同業他社との差異化が行なわれこのことが企業のさらなるイメージアップと販売促進に寄与することを期待するものです。

坪田昌之

坪田昌之

WHO(購買の窓口)
アートの購買は、建築主が直接行なう場合と、建築会社の設計部、建築設計事務所、デザイン会社等が業務を代行する場合とがあります。 後者の場合をFFEと呼んでおり設計業務とは別に家具、什器、備品、アート類の買付業務を代行します。FFEを歴史的に見ると建築主と建築会社や設計事務所との関係の中でごく自然に発生したことが推測されます。 それは建築主よりも設計者の方が、これらの業務をより専門的に行なうことが期待できるからです。
もちろん建築会社や設計会社が家具や什器の製造部門を持っているというわけではありませんので業務は家具や什器メーカーとの連携の中で行なわれます。 同じことがアートの場合にも当てはまります。自社の中にアートワークの専門部門を持ち直接作家から調達する建築会社も僅かながらありますが、建築会社や設計事務所は多くの場合アートワークの専門会社と連携しながら業務を進めていきます。 平たく言えば、建築主が設計部門に業務を委託し、さらに設計部門がアートワーク会社との連携の中でアートワークを行なうという構図になります。

周豪

周豪

WHERE(どこに飾るか)
建築空間も様々ありますが、大別すると壁面、床面、空中(天井から吊るす)の三つになります。壁面に飾る作品は、絵画(タブローという呼び方をすることも多くあります)や版画などが一般的ですが、最近では木彫レリーフ等も人気があり また絵画や版画などもフレームに入れずにパネルなどに貼る“むき出し”の作品も好まれています。床面には彫刻やオブジェなどが用いられ、屋内だけでなく、野外に飾るケースもよく見られます。 空中に使われるアートワークはそれほど多くはありませんが、ホテル等のアトリウム(吹き抜け)に天井から吊り下げられたアートをご覧になった方も多いことと思います。

白駒一樹

白駒一樹

WHAT(何を飾るか)
最近のアートワークではほとんどの場合現代アートが採用されています。現代アートは色と形の組み合わせによって画面構成を行なっている作品のことで、ほとんどの場合風景画とか花や静物画のように“意味のあるもの”は描かれておりません。 現代アートが好まれる理由として、現代アートが現代的な建築空間によくマッチしていることと、現代人の感性にもよく合うからだと思われます。
中には現代アートは難しいという方がおられますが、アートに意味を求めるのではなく、アートのもつ色やかたちの美しさを素直に感じとっていただくことをおすすめします。

HOW(プランニングから取付けまで)
この項については、アートワークフローに、インタビューから取付けに至るまでのおおまかなフローを記載しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。 尚、アートワークの場合には、スペースに合った作品を集めるという作業が特に大切ですが、ギャラリーや作家のアトリエに、ふさわしい在庫がない場合には、そのスペースに合わせて新規作品を制作することになります。

ギャラリーファインアートのアートワークの納入事例を下記のサイトからご覧ください。

 


投稿日:2005.08.01